まず、ターポリン生地とはどのような素材を指しているのかを見ていきます。
通常の生活で目にするものというと、木綿から麻が自然の加工品と言うスタイルで
洋服やバッグなどで生まれているわけです。
どれもオーガニックなので肌荒れを引き起こすこともなく、赤ちゃんでも利用ができます。
1970年代頃になると、日本で最初にポリエステルという人工的な糸の開発に成功をして、
いまではTシャツからスカート・ズボンなどの大半がポリエステルとなりました。
なお、この素材は大きく分けてプラスチックとなるのがポイントで、
最近では先進国を中心に利用を最小限にすることを国連の指導の元で提示をしています。
ターポリン生地とは1950年代頃にドイツで生まれた帆船用の帆のことで、
木綿と麻を等分配合にして織り込んだ生地です。物資運搬時のカバーにすることもあるため、
もともとは三角形のかたちで活用をしていました。上下の織り方が個性的で、
約500キログラムの物資を包んでも破れることはありません。
次第に軍隊のテントや制服・またはパラシュートにも活用をされていき、
今でも世界の軍隊から自衛隊でも利用をされている代表的な生地になりました。
では今でもターポリン生地は、軍隊でしか利用をされていないのでしょうか。
正解はNOであり、いまではわれわれの身近な生活アイテムにもなっています。
簡単に代表的なアイテムをご紹介すると、それは近年大変なブームを巻き起こしている
キャンプ用ギアです。一度でも体験をされたことがあればおわかりでしょうが、
必ずテントを持参して現地で寝泊まりをするのが基本のアクティビティとなりました。
雨風に耐久性を持たせることが基本の品で、その生地は特殊なものとなるのもポイントです。
どんな生地なのかというと、ターポリン生地が正解です。
物資運搬でも決して破れることがないメリットを備えており、
現在ではさらに撥水加工も施しているポリエステルも織り込んでいるものが大半です。
軍隊でも昔から野営用の品でもあったので、それを応用して個人で使いやすくて
設営がしやすいオーバータイプも開発をされました。
また保温効果もあるため、寝袋の表面素材にも活用をされているわけです。
物資運搬ではトラックの帆がメインとなりつうあり、貨物船のような
大型スタイルの帆船では利用されるのがごくわずかです。
ただし観光船でも今でも大活躍しています。